【初心者向け】初心者は何から始めるべきか(前編)

この記事は約7分で読めます。

今回は「株式投資の初心者は何から始めるべきか?」ということをテーマにまとめてみたいと思います。

はじめに

「株ってどうやって買うの?」という本当の初心者はこんなブログ読まないと思います。

この記事が対象とするのは、個別株が面白そうだと証券会社に口座を作ってよく分からないままトヨタとANAの株を買ってみたけれどこの先どうしたらいいのか全く分からない、というような人を対象としています。そういう人結構多いんじゃないかと思います。

世の中にはこういう初心者からお金を奪い取ろうとする人たちがウジャウジャいますので、該当するあなたは最も警戒してください。

アルパカ先生
アルパカ先生

「〇〇投資法」みたいな胡散臭い情報商材とか買ってないですか?大丈夫ですか?

最初の目標は損をしないこと

いきなり儲けようとするのは愚の骨頂で、それこそ歴戦の強者達にコテンパンにやられて退場することになります。実際のところFXのように資産がなくなって退場する、ということは少なくとも株の場合はほとんどなくて、財布よりも先に心が負けてしまって口座が放置されてしまう例のほうが多いです。

したがって最初の目標はとにかく心が負けるような損の仕方をしないことです。一番大切なことは市場に残り続けることです。初心者の多くが、ちょっと儲かったりちょっと損をしただけで、定石と異なる動きをして無駄な売買を繰り返して負けていきます。

残るのはボロ株クズ株塩漬け株

これは初心者にありがちな負けのシナリオですが、50万円とか100万円とかを口座に入れて、誤った立ち振る舞いをして資産を減らし

「全く儲からない、もう駄目だ、株はやめよう」

となったとき口座に残っているのは値上がりの希望が持てないような負け企業の株ばかり、という状況。口座の資産状況が含み損で埋め尽くされて恐怖のあまり「動けなくなる」と、買値より大きく下がった銘柄を抱えたまま何ヵ月も放置…いわゆる塩漬けです。

こうして手元には誰も欲しがらないクズ株ボロ株ばかりが残ったまま、その証券会社にログインすることはなくなります。全部損切りして株をやめる、ならばまだマシですが、それすら出来ないがゆえに退場してしまいます。

アルパカ先生
アルパカ先生

もしここで潔く全部損切りできるような人なら、そもそもこんな状況になりません。

儲けと損の定義を考える

株で勝ちたいなら、まず儲けとは何か、損とは何かを正しく理解する必要があります。多くの初心者はまずこの大前提のところで失敗します。

含み損の株を「売るまでは損じゃない」とか、そこまで愚かでなくても「せめて値が戻るまで上がったところで売れば損失が無くなる」と思い込んでしまう人がとても多いです。というよりほとんどの初心者がこの壁を越えられずに市場から消えていきます。ハッキリ言って「現実をから目をそらしているだけ」です。

時価評価で考える

儲けと損の定義を2段階で考えます。まず一つ目は最もシンプルかつ心理的な要である時価評価です。

含み益は現実の利益ですし、含み損が現実の損害です。税制の都合で売却するまで損失が確定しない計算ですが、証券会社の口座情報で「総資産」の項目を見てみれば、保有銘柄をその日の終値で時価評価してくれるので、自分が実際に儲かっているか損しているかは一目瞭然です。

銘柄には「いつ買ったか」という情報は書かれていません。1000円で買った株が800円になったならば、その日の終値で買った人が800円の価値の株を持っているのと同様に、あなたが持っているのも800円の価値しかありません。「今は800円だけど、本当は1000円なんだよ?」などとは書いてありません。200円などどこにもありません。1000円の弁当が割引シールで800円になったのとは意味が違います

逆に考えれば明らかで、例えばあなたの友人がその銘柄を1200円で買っていたとするならば、1000円で買っていたあなたは200円儲かっていることになるのか?そうなのであれば800円の今売れば、差し引きで損していないことになる?なるべく高く買った人を見つければ見つけるほど儲かっている気分になる?そんなバカな話はありません。

売っても売らなくても資産の時価評価額は同じ

相続税の計算でも企業会計の持ち株の損益でも、その日の終値の価格で売ったらいくらになるか、つまり時価評価でバランスシートが計算されます。ここからも分かるように、買った後に値下がりした保有銘柄はその分だけあなたのお財布からすでにお金が無くなったことと完全に同義です。「いつか戻るから」などと信じるならば、追加で買い注文を出してください。それができないならばその株を持っているべきではない、ということです。

人間の脳の仕組み上、この壁を越えられない人がかなりいるそうです。「自分には無理だ」という人は積立投信という転進プランを用意しているのでこのページの一番下の項目を読んで個別株投資はやめましょう。

塩漬け株はあなたが死んだ後すぐに相続人が躊躇なく全部売ってくれるので安心して漬けておいてください。

市場に勝つという思想

時価総額で考える癖がついた後に、次にターゲットとする損益の考え方は「市場そのもの」です

相場の勝ち負けを考えたときに、一体自分は誰と戦っているのか?それは決してプロの相場師ではありません。結論から言うと市場インデックスです。いくら口座の評価額がプラスだからと言って、投資信託を積立ガチホしている人よりも儲けが少なかったら、一体何のために株をやっていたのか?となってしまいますし、その逆に、市場が暴落して日経平均が半分になったとしても、自分の口座の時価評価が半減よりも多ければそれは勝っている、ということです。

お金が減っているのに勝ちとは何か?と思うかもしれませんが、値下がりが嫌ならば個人国債を買うべきですし、株の配当や値上がり益を狙う以上は値下がりのリスクも引き受けることになります。

重要なのはその基準ラインの捉え方で、保有銘柄がことごとく値下がりしたからと言って「自分には才能がないからやめよう」と判断するのは誤りで、市場全体の動きと比較しなければいけません。その逆も同じことで、単に日本の株式市場全体が上がっているだけなのに「やった!儲かってる!」と思うのは愚かです。あなたの成果ではありません。上がったぶんはいずれ下がりますので元の木阿弥です。重要なのは市場平均に勝つことであり市場平均に勝ち続けていれば、株式市場が上下を繰り返す中でも最終的にはあなたの資産は増えていることになります。

日経平均よりTOPIXを見たほうがいい

上で「投資信託ガチホ勢」より儲かっているかという話をしましたが、ここでいう投信は何を指しているのでしょうか?

世間では「NISAでオルカンガチホ一択」みたいなのが流行っていますが、ここで論じているのは日本の個別株ですので、米国株そのものや為替損益の影響を受けるオルカンを基準に置くのは適切とは言えません。日本株に集中するのはリスクでは?という意見があるかもしれませんが、それは全体のポートフォリオの話であって、分散のために国債やS&P500を買いたければ保有資産の一部として買えば良いだけです。ここでは、日本株の個別取引において、損益の基準を日本株の投信やETFにするべき、と言っています。

日本の株の代表的な指標と言えば日経平均株価です。日経平均株価と同じ値動きをするように設計された投資信託も各社が販売しています。これは実際に日経平均と同じ割合で株を買っています。
しかしながら、個人投資家が日経平均株価を個別株の指標にするのはあまり合理的とは言えません。

というのも、日経平均株価はその銘柄の偏りがいびつだというのが定説です。日本を代表する225銘柄、とは言うものの実態との乖離がひどいです。構成する225銘柄をそのまま平均しているのではなく、特定の割合で加重平均しています。そして一番割合が大きいのが「ファーストリテイリング」で11%超です。一方でトヨタ自動車は僅か1%台です。時価総額はトヨタ自動車のほうが2倍以上大きいにもかかわらず、です。明らかにバランスが悪く、これが市場の実態と乖離している、と言われるゆえんです。

ここで登場するのが、東証株価指数=TOPIXです。TOPIXにもいろいろと欠点はあるのですが、少なくとも日経平均株価よりはまともな計算式を使っていて、それは時価総額ベースです。時価総額ですので大きい会社の株価は大きなウェイトで計算され、株価の下がった銘柄の株は小さいウェイトで計算されます。実際に株取引をしている人たちの実感と近いのがこちらです。

したがって、TOPIXの値動きと自分の保有銘柄の評価額を比較して、TOPIXより儲かっていたら「うまく売買できている」。もしTOPIXの変化率を下回っていたら「うまく売買できていない」と考えられます。

アルパカ先生
アルパカ先生

ここまで到達すれば、実際にTOPIXに勝てているかいないかに関わらず、もう初心者は卒業したと言ってよいでしょう。

まとめ

ちょっと長くなったので今日はいったんここまでとします。

まず初心者に必要なのは「儲け」と「損」を自分の感情と切り離すことです。これがないと証券会社の「あなたの保有銘柄」ページに評価損の塩漬け株が並ぶことになります。

続きはこちらの後編でどうぞ。

本ブログは私の投資結果および研究成果を記録するものであり、特定の投資商品や銘柄を推奨するものではありません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました