【初心者向け】イベントを避けるべきか?

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はじめに

選挙後の株価の動きに関する記述をしたのですが、前回に引き続き分量的に今日の「売買記録」に収まり切らなかったので、その内容を簡易な研究ノートとして残します。

どちらかというと初心者向けの内容になったのでカテゴリは【初心者向けの記事】としておきます。

衆院選の結果を受けて今日は株価が大きく上がりましたが、選挙と言えばその後に株価が高騰あるいは暴落するのが定番です。プロの方々にとってはそういう日こそ鉄火場で全力で向かっていくべき日ですが、そうでない人、特に初心者はどういうスタンスで臨むべきか、ということについて考えてみました。

事前に全部売っておく方法

当然事前に分かっているので「こういう日は株で何が起こるか分からないから全ての株は金曜日に売っておく」というのも一つの手で、精神的な意味での下落耐性が小さい人には有効だと思います。

上がってほしくないし下がってほしくない

選挙のような大きな『イベント』の前に全て売って現金にしておくことで、株価の高騰による利益を手にすることはできませんが、同様に暴落のリスクも完全に回避できます。

特に高配当株や優待株など、値上がり益以外を期待して保有している場合は
「株価が上がらなくていいから、とにかく下がらないでいてほしい」
という要求は自然ですし、イベントがある週末だけ売っておく、というのはそれを実現できます。

一旦株を全部売るのが、運悪く権利日に重なったりしなければ、「イベント前に全部売る作戦」は有効に機能するでしょう。

折り込みにより株価は動く

とはいえ、イベント当日だけ市場から離れればよいのかというとちょっと事情が異なります。それは選挙のような大きなイベントは事前の「折り込み」というメカニズムが働いて株価が大きく動いてしまうからです。

株価への「折り込み」とは?

選挙に限らず事前に日時が決まっているイベントの場合、事前に市場の折り込みにより期待値の平均に株価が寄る、という現象が起こります。先週の株高はそのためです。このメカニズムは簡単な仕組みです。

例えば選挙結果で「今後は株価が上がりそうな結果」が出た場合に、その結果を見てから買い注文を出しても間に合いません。皆が買いに走るため寄付きで株価は上がり切ってしまうためです。そのため「株価が上がりそうな結果が出る可能性が高そうだ」と判断した段階で事前に株を買っておく必要があります。「選挙結果で株価が下がる可能性が高そう」という場合は逆です。どちらの可能性が高そうかは各自が考えることですが、平均すると報道内容に従うようになります。

「折り込み」からの差分が「サプライズ」

その皆の想いの平均より実際の結果がズレた分が「サプライズ」となります。したがって、そのあとの実際の結果で上がるか下がるかはランダムです。昨晩の例で言うと、自民党圧勝による今日の寄り付きからの株価の急騰となったわけです。今回の選挙の場合、報道ベースでは勝つことが既に前提とされて織り込み済みで、勝てたとしても想定より議席が少ない場合は大暴落していたことでしょう。

後から市場に戻っても完全に出遅れる

重要な点ですが、9時時点ですでに株価は全て反映されてしまうため、結果を見てから買ったり売ったりしても間に合いません。かなり初歩的な内容ではありますが、ここのメカニズムの解像度が低いと単に「与党が勝ったから株価が上がったのだ」という理解になってしまい、逆に動いた際に「なぜだ?!」となって行動ができなくなってしまいます。

確率は五分五分

上がるか下がるか分からないならば期待値としては変わりません。その都度市場から離れるのは効率が良くありません。特に長期投資の場合は一日のイベントで上がり下がりする分は全体でみると誤差でしかありません。「株価が上がる期待があるならば下がるリスクも当然引き受ける」という覚悟がしっかりある、あるいは「定額積み立てだから時折株価が適度に下がってくれたほうが買い場が増える」という段階になった人は、そのまま放置が正解でしょう。

イベントには動じない作戦

確率は五分五分、とするならば、イベント前に売っても売らなくても、長期で見ると同じになります。

イベントは無限にある

それに「選挙はどうなるか分からないから売っておこう」という判断を始めようとすると、
「統一地方選の前にも売る?」
「アメリカ大統領選挙はどうする?中間選挙は?」
「日銀の会合も為替が動いて日経平均が大きく変動するから事前に全部売っておく?」
となってキリがなくなります。このように事前に分かっているイベントは全て上記のメカニズムで「折り込み」が発生するため直前に売ったところで変動を回避できませんし、イベント後のショックでどちらに株価が動くかは五分五分です。結局長期で見るとイベント前後の株価の動きは慣らされてしまいます。

もっと有意義なところにエネルギーを割く

そんなことに神経を使うくらいなら、もっと大きな市場の動きや、各銘柄の将来性を判断してポートフォリオを組むことに集中すべきでしょう。

さらに、紛争や災害など、全く予知できないイベントも発生して、これらはすべてサプライズであり、ほとんどの場合株価の下落を引き起こします。イベントを避けようと株を売っておくならば、いつ起こるか分からない地震に備えて株を買うことなどできなくなります。

マーケットニュートラル

また、買いと売りを混ぜて市場全体の上がり下がりを緩和あるいはキャンセルする「マーケットニュートラル」という方法もあります。ただしこれは空売りを行うことが前提となり、空売りは長期投資に向きませんので少なくとも【初心者向けの記事】で扱うような内容ではないでしょう。

アルパカ先生
アルパカ先生

私の手法は意識して金額を一致させているわけではないので「マーケットニュートラル」とは異なりますが、これを意識しているのは確かです。

まとめ

選挙のようなイベントで売るかどうか、という点で考えてみました。結論としては、ちょっと株価が下がっただけで慌ててしまうような初心者の場合は売ってしまうのも一つの合理性があります。配当株投資のように値上がりを期待しない場合はなおさらです。

しかしそうでない場合は市場から離れるリスクやコストのほうが大きくなるため、果敢にイベント後の株価の動きに委ねてしまうほうが良いです。株価が上がる確率と下がる確率は同じですので長期で平均すると均されてしまいます。

※本ブログは私の投資結果および研究成果を記録するものであり、特定の投資商品や銘柄を推奨するものではありません。

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