結果
今月の短期売買の結果はなんと「売買無し」でした。当然に収支はプラスマイナスゼロという結果でした。
去年の秋に目ぼしい銘柄が無いからと無理にポジションをとって損失を出したことから学んで、本当に買うべき/売るべき銘柄のみを探しましたが、一つも現れませんでした。
結果的にイラン情勢を回避
特に意識したわけではなかったのですが、今月相場を完全に離れたことで、結果的にイラン情勢に起因する今月の株式市場の下落を完全に回避できました。
空売りも併用しているため下落相場でも利益が出せる投資法ではありますが、完全なマーケットニュートラルではなく買い側のほうが大きいため、今月のように市場全体が大きく下落していた場合だとやはり損失になっていたのだと想像します。
国際情勢の急変とイベント投資
そもそも私の投資法は決算発表の期待値とその反動、という需給による株価変動を利用するものです。そのため戦争や原油供給リスクの様な個別銘柄の業績やその需給と無関係な理由で株価が大きく変化する市場だと、私の投資法のメカニズムが全く働かなくなるでしょう。アメリカが余計なことをするタイミングが、決算発表の閑散期にちょうど重なっていて本当に運がよかったと思います。
もう少し一般化して分析すると、私の投資法は「決算発表」というイベントに注目して、その株価の変動を拾ういわゆる「イベント投資法」の一種です。
しかし戦争という、決算より大きなイベントが発生してしまうと決算への注目度が相対的に小さくなってしまいます。そのため決算発表に連動した需給の変化が、国際情勢の変化に伴う大きなうねりに完全に飲み込まれてしまいます。
私の投資法にとって理想の状況は、海外の情勢も日本国内の政局も何も変化がなく、それゆえ投資家が動けずに出来高が痩せた市場環境において「何か目ぼしい材料は無いのか?」と皆が銘柄を漁っている、という状況です。そういう状況下では決算発表という唯一の材料で投資家が集まってきて、分かりやすく需給の変化が生じます。
なぜ対象銘柄がゼロなのか?
閑散期と言えど、実質デイトレードのようなことをやっていながら「投資対象銘柄が無い」とはどういうことか?と疑問に思う方も多いでしょう。少し説明します。
私の対象銘柄を簡単に言うと「低PERで利益が伸びている高進捗の銘柄の決算発表前日」ですので、以下のような銘柄は投資対象から外れます。
除外条件
- PERが高い
- 過去3年で利益が増えていない
- 進捗率が去年と同程度かそれ未満
- Q1(最初の四半期)決算
- 決算発表以外のタイミングで業績予測を修正した
そもそも3月は決算発表の閑散期ですが、それでも決算発表銘柄はゼロではありません。しかし見事にすべての銘柄で上記のいずれかのスクリーニングに引っかかって「エントリーしない」という判断となりました。
最初の3つは分かりやすいですが、下2つは少し説明が必要でしょう。
Q1決算で買わない理由
まず、Q1決算を除外する理由ですが、進捗率が数字で出てこないからです。
短期の投資家は進捗率を「上方修正が出るかどうかを表すパラメータ」として捉えます。
収益構造に季節変動が無いと仮定すると、四半期決算ごとに25%ずつ増加するのが予想通りの進捗率の数字となります。ここで仮にQ1時点で進捗率が40%になっていたとすると、同じペースを想定すると次のQ2決算では進捗率が80%、本決算では進捗率160%になります。
すると単純に考えて「利益が1.6倍になりそう」ならば「Q2決算発表で上方修正が出そう」となります。仮にQ2の利益が予想通りの25%相当に落ち込んだとしても、それでも進捗率は65%になり、来期予想を大きく上回り、やはり「Q2決算発表で上方修正が出そう」と考えます。多くの投資家がこのようなことを考えることで、決算発表の直前に思惑買いが入ります。これが決算発表の直前に需給が変化するメカニズムです。
ところがQ1決算の発表前、すなわち去年度の本決算しか出ていない状態では進捗率という数字が出てきません。もちろん直前のQ4の利益を想定すると仮想的な進捗率の推定はできるのですが、そもそもその数字を前提として本決算発表時に来期予想しているわけですので、上方修正を予測することができません。そのため需給の変化が起こりません。
「進捗率が計算できないため上方修正されるかどうかの期待値が全く分からない」
これがQ1で需給が動きにくい理由であり、私がQ1決算前に銘柄を買わない理由です。
業績予測の修正を出した銘柄を買わない理由
Q1決算を買わない理由と根本部分は同じなのですが、決算発表に合わせて需給が変化する理由は「上方修正するか分からないから」です。
決算発表の結果「上方修正した」となれば皆が買うのでその瞬間に株価が上がってしまいます。今から買っても利益を得られません。その逆に「上方修正しなかった」となれば株価は大きく下がりますが、上方修正しなかった銘柄を買ったところで株価は上がりません。
ところが「上方修正の期待があるがまだ分からない」という状態は、「今のうちに買っておけば上方修正で株価が上がるかも」という期待が起こります。実際のところは同じ確率で「上方修正が無かったら仮に良い業績であったとしても株価は大きく下がるだろう」と言えるのですが、その部分を考慮する投資家はあまりいません。結果的に需給が買い優先になりがちです。
ところが決算発表以外のタイミングで業績予測の修正をアナウンスしてしまう、言い換えると上方修正あるいは下方修正が決定してしまうとどうなるか。そこで期待が全て消えてしまい、実際の業績に合わせた株価に瞬時に切り替わってしまいます。
そのため私は業績予測の修正を出した銘柄は投資対象から外します。

対象銘柄ゼロ、というのはかなり特殊な例ですので4月は多少なりとも売買が発生するはずです。
※本ブログは私の投資結果および研究成果を記録するものであり、特定の投資商品や銘柄を推奨するものではありません。


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