結果
今月の短期トレードの結果は、¥73,865のプラスでした。
東証銘柄の中では一番多い3月決算の企業の1Q(第一四半期)決算が発表されるのがちょうどこの時期になります。銘柄数は多いのですが、1Q決算は進捗率が出ないので、私の空売り手法は効果が薄く、エントリーできません。そのため繁忙期の割には取引件数は少ないです。
5月6月と閑散期だったのでしばらく楽だったのですが、7月もオペレーションは楽でした。
進捗率が出ない
「進捗率」という言葉の意味が分からない方は各自で調べてもらうとして、多くの投資家は進捗率を見て、企業業績が好調かどうかを判断します。そして私の投資法は業績が好調だと「皆に広く信じられている」銘柄を売ることによって成り立っています。
ところが1Qでは進捗率が出ないため、投資家の期待が集まりません。その企業が業績好調かどうかが、誰も分からないのです。そのため投資の教科書にも1Q決算は出だしが好調かどうかを確認する様子見の決算、と紹介されています。皆が様子見していたら、私の手法は機能しなくて当然です。
そのためこの時期はエントリーできない銘柄が多いのです。
理屈の上では前年の4Q決算の値を外挿することで見積もりを出すことはできるのですが、私がそれをやったところで皆がやらなければ意味がありません。

私が予測するのは業績ではなく、投資家の行動なので私だけが使える業績予測マップなど持っていても無意味なのです。
買いと売りの個別成績
毎月やっているように損益を「買建」と「売建(空売り)」に分けてみました。
買建=¥-3,200
売建=¥77,056
買建は若干マイナスですが、売建=空売りによって収益を上げている投資手法であることがよく分かります。
「売り」の投資対象が違う
普通の投資家は「上がると思う株を買う」という手法を取ります。短期投資専門の人はこれに空売りを組み合わせて「上がると思う株を買い、下がると思う株を空売り」という行動になります。
ところが私の手法は全く異なるアプローチです。というのも、買う銘柄と売る銘柄は完全に同一で、違うのはタイミングだけです。
業績や材料自体ではなくそのタイミングに賭けている
従来から行っている決算発表タイミングでのエントリーも、先月始めた配当月のエントリーも、決して企業の業績や配当額を予測して売買しているのではありません。
と言うより、予測してもどうせ当たらないので予測するだけ無駄です。
では私は何を予測しているのか?その答えは決算発表や配当というイベントに判断を拘束される投資家の行動です。
イベントの前後は多くの投資家が無意識的に判断を拘束されてしまい、売ればいいのに売らない、買えばいいのに買わない、と言う行動を取りがちです。そのタイミングは事前に分かっているので、そこに合わせて私は売買しています。
皆が合理的な行動を取るとそれは非合理的になる
好決算で株価が上がると思うから先に買っておく、配当を貰ってから売りたい、というような理由でイベント前は売る人が減ります。
同様に、予想した通りの決算が出たから寄付きで利確しよう、優待がもらえたからもう売ってしまおう、という理由でイベント後は売りが殺到します。
結果、好決算確実の好業績銘柄を決算前に仕込んだ人は材料出尽くし売りで大損し、配当金と優待を貰ってから株を売ろうとした人は株価の大幅下落でもらった配当以上に大損します。
ここで注目したいのは、それぞれ個人で考えると決して愚かな行動ではなく極めて論理的で合理的な行動を取っている、と言う事実です。
企業の好業績を予想して、その通りに好業績が発表された。または配当をしっかり貰ってから次の銘柄へ投資する。これらは一人だけがその行動を取るならば完全に正しく機能します。
分かりやすくて皆が同じ行動を「させられる構造」が問題
株価は需要と供給で決まるため、皆が買おうと思ったタイミングで買ったり、皆が売ろうとしたタイミングで売ったりすると、損をします。
決算や配当は、そのタイミングが事前に公表されています。したがって投資家はそのタイミングに合わせて準備することが可能です。この「準備できる」というのが曲者で、本人はしっかり準備して利益の最大化を得ようとするものの、結果的に行動の選択肢が奪われている状態です。そして皆がその同じ情報を共有してしまうと、市場を外から観察すると皆が同じタイミングで「売らされる」または「買わされる」かのようなふるまいになります。
皆が買わされていると分かっているならば、そのタイミングで売ればよく、皆が売らされていると分かっているならばそのタイミングで買えばよい、となります。
未来を予想しない
多くの投資家は未来を予想して投資しようとします。というより、一般的に投資はそういうものだと理解されています。利益が増えると予想される企業を自分で探して投資をするのが普通の株式投資です。空売りの場合も、利益が減ると予想される企業を空売りします。
ところがイベントのタイミングに注目すると全く話が変わります。予測すべきは企業ではなく投資家の動きになります。そして投資家は未来の情報を持ちえないので、すなわち過去の情報だけから投資家の行動は決定されます。
過去を予想する投資
投資家の行動を予測しようとしたときに、投資家は決してその1秒前の情報を参照して今の行動を決めるわけではありません。例えば決算発表であれば、3か月前の決算やその他同業種の動きです。それらの情報を見て投資家は株を買うかどうか決めています。
すなわち、決算発表の前日になって私がその銘柄を空売りするかどうかを最終判断する際に、考えるべきことは、「過去の投資家がその時の情報(=過去の情報)を見てどう考えたか?」です。過去を予想して、投資します。
逆張りではなく逆行
未来を予測するのではなく過去を予測する、というパラダイムチェンジです。私の投資法は一見すると「業績好調な銘柄を空売りする」という典型的な逆張り投資のように見えますが、私は決して業績が悪いことを予想しているわけではありません。極端な話、狙った銘柄の業績が良くても株価は下がります。
私が予想しているのは「皆が安心して買った」という状態であり、企業業績や株価の逆ではなく投資家行動の逆です。いわば「逆張り」ではなく「逆行」の投資法です。

私の投資法は時間方向が逆転しているから、過去を予測し、株価が下がる好業績銘柄を当てられるのです。
今月の失敗
今月は対象銘柄が多くなかったのですが、配当金狙いの需給のゆがみを取りに行く新しい手法を試していた裏で「買い逃す」というミスを犯しました。
買いエントリーを忘れる
7月29日の配当権利付最終日のクライマックスの大引けに向けて、買建玉の売埋、新規のドテン売建などいろいろ考えながら操作していましたが、30日に決算発表がある
[4221]大倉工業
のことをすっかり忘れておりました。しっかりリストには入っていたにもかかわらず、です。
エントリーのミスはイグジットのミスとは異なりあくまで機会損失であり、大きな実害は無いのですが、金額の多寡にかかわらず正確な操作ができなかったということ自体が問題です。
株を始めたばかりで日々の売買に慣れていなかった頃に買い間違えたり、空売り投資法を始めたばかりで慣れていなかった頃に決算発表時刻を見落としていたり、と言うことが過去にありましたが、やはり何か新しいことを始めるとオペレーションが揺らぎます。
これはもうとにかく回数をこなして慣れていくしかありません。売買一件当たりせ占有される脳のリソースを低減させて、常に余裕をもって操作できるようになるまで経験値を積む以外に解決策はないでしょう。

事故ゼロ記録が途絶えました。8月も銘柄数が多いので大事故にならないように注意したいです。
売買記録のリンクまとめ
2026/07/30 +21,756円
2026/07/29 +5,100円
2026/07/27 +2,000円
2026/07/24 -5,700円
2026/07/15 +24,900円
2026/07/14 +2,500円
2026/07/13 +1,100円
2026/07/01 +22,200円
※本ブログは私の投資結果および研究成果を記録するものであり、特定の投資商品や銘柄を推奨するものではありません。


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